こんにゃちは!
今回はこれから子猫をお迎えする人向けのお話をしようと思います。
もこなの飼い主も、猫ちゃんを飼うのは初めてだったので不安なことだらけでした。幸いブリーダーさんが獣医師でもあったため、病気のことも含めていろいろと教えてくださったので大変助かりました。
お迎え前は準備すべきこと、気を付けるべきことをまとめたサイトがあればいいな~なんて思っていたので、そんな猫ちゃん初心者の方へ向けてのマニュアルをまとめようと思います。
子猫を迎えるべきタイミングは?
だいたい生後3か月くらいでお迎えするのがベストかと思います。
法的には生後56日(8週齢)以降からお迎えできますが、2か月頃だとまだ体力が安定せず、環境の変化により猫ちゃんが体を壊してしまうこともあるからです。
ところで、「8週齢規制」という法律があるのはご存じでしょうか?
動物愛護管理法により、子猫・子犬は生後56日(8週齢)に満たない場合は販売してはならないと決められております。これを「8週齢規制」と呼んでいます。
わんちゃんは生後3~12週齢、猫ちゃんは2~7週齢が最も大事な社会化の時期だと言われており、その時期をお母さんやほかの兄弟と過ごすことで、病気になりにくい体となり、性格も安定し、しつけのしやすい犬猫となります。
そのため、健康で性格も穏やかな子をお迎えしたいのであれば、可能であれば、8週齢~2か月頃まではお母さんの元にいた子を選ぶと良いでしょう。
ちなみにもこなは、生後3か月でお迎えしました☻
何を準備すればいいの?
これが一番気になる、かつ飼い主さんが大変なお話だと思います。でも、可愛い猫ちゃんのためなので頑張りましょう!
用意するものは以下です。
- ケージ (男の子は3段、女の子は2段)
- トイレ (猫ちゃん1頭につき2つ)
- ご飯用・お水用の食器 (高さがあるものがおすすめ)
- ケージ内用のお水入れ (倒れないようにペットボトルを装着するタイプがおすすめ)
- くし、コーム
- 爪切り (ギロチンタイプがおすすめ)
- 爪とぎ (2つくらいがおすすめ)
- 猫砂
- エサ(ドライ、ウェット)※お迎え先で食べていたものを最初は与えてあげましょう。
- おもちゃ (猫じゃらし、ボール等)
- キャットタワー
- 電気コードカバー
- 段ボール(あれば。猫ちゃんは狭くて暗いところに入るのが大好き)
これが猫ちゃんのケージと中のレイアウトです↓
ケージには生後5か月頃までは留守番時、就寝時いれていました。
生後6か月くらいになると少し落ち着いてくるので家の中を自由にさせ、一緒にベッドで寝ています。ただし、やんちゃな子、噛み癖が強い子などは人の目がないときはケージに入れておくのが安心です。
1段目にペットボトルを装着するタイプの水入れ、トイレ、自動給餌機を設置しております。
ケージ内に設置するトイレですが、ブリーダーさんのおすすめで百円ショップの水切りラックにトイレシートと猫砂を敷いて使っています。これだと安上がりなのでおすすめです♪
自動給餌機は、留守番時間が長いのであれば買っておいた方が良いです。ネットで1万円くらいで購入できます。
猫ちゃんのメイントイレです↓
メインのトイレです。人目につかないけれども、すぐに気が付くところにおいてあげましょう。猫ちゃんはきれい好きなので、うんちをしたらすぐに掃除してあげましょう。
猫ちゃんのブラシ、コームと爪切りです↓
ご飯用食器&水用食器です↓
おすすめのおもちゃ↓
これはブリーダーさんにもらったのですが、DAISOで売っている、フェルトでできたデコレーションボールは猫ちゃんに大ヒットでした!一人でも狂ったように遊んでます。安いしたくさんあるので心置きなく使えます^^
電気コードカバー↓
こちらもDAISOに売っています。猫ちゃんは何でもかじります。電気コードをかまないように、目立つところにあるコードにはこちらを装着してあげましょう。
しつけ
猫ちゃんのしつけの基本は「ほめて育てる」です。叱るときは、悪いことをしている最中に叱りましょう。時間が空くと猫ちゃんは忘れてしまっています。また、体罰は厳禁です。
1.トイレ
猫ちゃんはとても賢いので、トイレのしつけはワンちゃんに比べてやりやすいです。朝起きた直後や食事のあとなど、ソワソワしたタイミングでそっと優しくトイレにいれてあげましょう。トイレトレーニングは子猫が自力で排泄できるようになる生後3週間頃から始めるのがベストです。猫はトイレを覚えるのが早く、約1週間程でできるようになります。ですので3か月目くらいでお迎えするのであれば、すでにできるようになっていることが多いです。お迎えするときに、もともと使っていた猫砂やシートをもらっておきましょう。そのにおいを家のトイレにもはじめはつけておくと猫ちゃんが混乱しません。1日おしっこは3~4回、うんちは1~2回します。お迎えしたばかりの時は、緊張してしないかもしれませんが、数日でするようになるので安心してください。万が一トイレを失敗しても決して叱ってはいけません。
2.甘噛み
遊んでいると、飼い主さんの手や足をかむことがあります。甘噛みなので痛くありませんが、習慣づけてしまうと、興奮して本気で嚙まれたときに痛いので、噛むこと=NGとしつけましょう。じゃれていて猫ちゃんががぶっと噛んできたら、「ダメ!」と大きな声で言いましょう。この時叩いたり体罰を与えては絶対にいけません。もこなの場合は、ケージに一時的に入れて、噛んだら遊んでもらえなくなるんだよ、としつけていました。
日常のケア
1.歯磨き
猫ちゃんは人や犬に比べ、口腔内に歯石がつきやすいため、しっかりと歯磨きの習慣を子猫の頃からつけてあげましょう。最初は濡れたガーゼや綿棒で触るところからで問題ありません。歯周病と、心臓病や腎臓病などの内臓疾患には因果関係があることが分かっているので、口腔内を健康に保つことは猫ちゃんと幸せに暮らすためにも非常に大事なことです。歯磨きについてはこちらを参考になさってください。➡https://moconanotoriko.com/catdentalcare/
2.爪切り
爪が伸びすぎると、肉球に刺さったり、同居動物や人を傷つける危険があるので定期的に爪を切ってあげましょう。爪切りにはハサミタイプとギロチンタイプの2種類がありますが、ギロチンタイプをお勧めします。頻度は前足の爪は1週間~10日に1度、後足の爪は2週間に1度くらいの頻度で切っています。
【爪切りのやり方】
(1)猫の指を上下からにゅっと押して爪を出します。
(2)先端の透明な部分だけを切ります。血管が通っている部分は切らないように気を付けてください。
もこなは一度血管を切ってしまい流血したことがあります。万が一流血してしまったときは、ガーゼなどで5~10分ほど出血した爪先を圧迫して止血します。15分以上やっても止まらない場合は病院へ行って止血剤を塗ってもらいましょう。※もこなは止血剤を塗ってすぐに止まったので、あまり慌てなくて大丈夫です。見た目ほど痛くないようです。
3.目のお手入れ
猫ちゃんは日常的に目やにをだすのは通常の生理現象です。ただ、放っておくと涙やけになってしまうので、ぬるま湯で湿らせたガーゼや綿棒で目の周りをふいてあげましょう。もこなの場合は、綿棒を濡らし、くるくるさせながら目やにをかすめ取るような感じで掃除しています。
4.ブラッシング
ブラッシングには、毛並みを整える、汚れをとる、血行を良くする、といった効果のほかに子猫の時からスキンシップをたくさんとることで、信頼関係を深め、体の異常時に早期発見、早期治療をすることにもつながるのでしっかりと日常的に行いましょう。長毛種は基本的に毎日、短毛種もできるだけ頻繁にすることをおすすめします。特に春(3月頃)と秋(11月頃)は毛の生え変わる換毛期なので、毛の流れに沿ってしっかりとブラッシングしてあげましょう。
5.シャンプー
長毛種は月に1回シャンプーをしてあげましょう。短毛種は汚れたときのみで大丈夫です。猫は水に濡れるのを非常に嫌がるので、シャンプーも子猫のうちから慣らしてあげると良いでしょう。
【シャンプーのやり方】
1.35℃くらいのぬるま湯のシャワーで背中のお尻側から首に向かって濡らします。この時シャワーの音にびっくりしないように、シャワーヘッドを取るか、シャワーを地肌につけながら濡らしてあげると良いです。
2.シャンプーで全身を優しく、素早く洗います。濡らしたガーゼやティッシュで顔の汚れをふきます。
3.たらいなどにお湯をためながら体をすすいであげます。
4.全身をタオルでつつみ、水分をしっかりと取ります。わきの下、指の間などもしっかりと拭いてあげてください。そのあとはドライヤーで乾かしてあげましょう。できれば2人がかりの方が安全です。
避妊・去勢手術について
一般的に6~8か月頃の、発情期が来る前に避妊・去勢手術を行いますが、その猫ちゃんの成長具合にもよるので、かかりつけ医の先生に相談するのが一番よいです。
もこなはラグドールで成長がゆっくりと言われたので、7か月目に避妊手術をします。
避妊手術により乳腺腫瘍、子宮蓄膿症、子宮内膜症などの予防、去勢手術により前立腺肥大、会陰ヘルニア、精巣がんなどの病気の予防につながるので、繁殖を考えていない場合は行うことを強くおすすめします!
猫の混合ワクチンについて
子猫は生後8週齢頃に1回目、その4週間後に2回目の混合ワクチンを打ちます。それ以降は1年後に1回ずつワクチンを打ちます。ただ、完全室内飼いの猫ちゃんであれば、3年ごとの接種でも大丈夫ともいわれており、判断はかかりつけ医の先生にご相談するのが良いです。
混合ワクチン接種により予防できる病気
- 猫パルボウイルス感染症
- 猫伝染性鼻気管炎 (猫風邪ともいわれます)
- 猫カリシウイルス感染症
- 猫白血病ウイルス感染症
- 猫免疫不全ウイルス感染症 (猫エイズともいわれます)
猫の混合ワクチンには猫免疫不全ウイルス感染症以外に、組み合わせにより3種、4種、5種があります。外へ外出しない、ほかの猫がいないのであれば3種類で問題ないかと思います。もこなも3種ワクチンを接種しています。
猫伝染性腹膜炎(FIP)について
最後に、猫ちゃんを飼うのであれば、知っておいたほうが良い怖い病気をご紹介します。猫伝染性腹膜炎(FIP)は、命に関わる重篤な病気です。 多くは1歳未満の子猫で発症し、食欲不振、元気消失、発熱、体重減少などの症状が起こり、治療をせずにいると、発症から数日~1ヶ月以内に亡くなることも多い非常に怖く悲しい病気です。ただ、近年では治療薬が発見され、早期発見して治療すれば治る可能性のある病気となっています。 病院によっては未だに安楽死を推奨される場合がありますが、セカンドオピニオンなどを利用して、最後まであきらめないでくださいね。
1.FIPの症状
FIPはウェットタイプとドライタイプに分類できます。
ウェットタイプ:胸やおなかに水がたまる
ドライタイプ:おなかは腫れないが、肺に水がたまる。臓器にしこりができてしまう。
共通の症状:高熱、黄疸、元気消失、貧血、呼吸困難、歩行困難
→子猫に上記の症状がでたら、早めに動物病院にいきましょう!
2.FIPの原因
FIPの原因は、多くの猫ちゃんに常在している猫コロナウイルスが突然変異し、強毒性のFIPウイルスになることです。
猫コロナウイルス自体が重篤な症状を引き起こすことはありません。
猫コロナウイルスがFIPウイルスへ突然変異する要因は明確になっておらず、ワクチンなどで発症を予防できないのが現状です。ただ、ストレスが要因となって変異すると現段階では考えられているので、猫ちゃんのストレスを排除してあげることがとても大事です。
また、FIP自体は猫から猫へ感染しませんが、元となる猫コロナウイルスは感染するので、あまり他の猫と接触をすることは避けた方が無難でしょう。
3.FIPの予防策
- 猫ちゃんへのストレスを軽減する(住環境を整える、しっかり遊んであげるなど)
- 完全室内外をして他の猫と触れ合わせない(過密飼育を避ける)
- PCR検査を受ける(多頭飼いの場合はおすすめ)※事前にリスクを把握することにつながる
もし、我が子がFIPになってしまったとしても、投薬することで生存率を上げることができるので、決してあきらめないでください。
また、万が一かかったとしても、飼い主さんが負い目に感じることはありません。よくあるのが、「うちへ来なかったら、発症しなかったのかなと思うと辛い」とおっしゃる飼い主さんがいらっしゃいます。FIPの原因はストレスと言われていますが、明確には分かっておらず、運のような側面もあります。決して自分を責めないでください。
今回は、子猫をお迎えする方に向けての完全マニュアルとして執筆しましたが、ペットを飼うことはいいことばかりではありません。お金もかかりますし、猫といえども留守番はストレスですし、行動が制限されます。一生涯愛情をもって飼育する覚悟が一番大事です。
ペットは大変さよりもそれ以上に幸せをくれます。
もこなが家に来てから毎日が幸せです^^
子猫を飼い始めるみなさんも一緒にハッピーにゃんライフをすごしましょう♪
もこなの飼い主でした。
フォローよろしくお願いしますにゃ🐾 https://www.instagram.com/mocona_ragdoll